漢方では体のエネルギーである『気』は暖める作用を持っており、『気』が届くと体が暖まると考えます。この『気』が届かないと冷えが起こります。
冷え性で一番多いのは『気』、特に腎の陽気が不足して『気』が届かず冷えるパターンです。治療は腎を暖めて陽気を増やす漢方薬を使ったり、腎を補うツボにお灸をしたりします。
女性に多いパターンで、血液の流れが細い為、寒さで『気』と血液の流れが凍るように止まってしまい、その為『気』が届かず冷え性になるものもあります。この治療は血液を温めて流れを増やす漢方薬を主に使います。
他にも、緊張のため『気』が体の中から表面へ出る部分が塞がって冷えが起こるものもあります。この場合は緊張を取る漢方薬を使い、体の表面まで『気』が出てきて流れるように治療します。