ミャンマー2019年の活動

日本では天皇陛下の即位により10連休。
今年もミャンマーに行って来ました。
今回は岡山大学漫画倶楽部の同期の野間氏と
後輩の馬場氏が同行しました。

バガン空港にて。昨年もミャンマーに同行した
馬場氏は既にロンジーを穿いています。

スージーパン僧院学校では、新しい校舎が建設中でした。何でも、日本の大使館員が視察に来て校舎の援助が決まったそうです。ミャンマーと日本の交流が拡大していると実感しました。

学幸パゴダは綺麗に維持されていました。

僧侶へのお布施。馬場氏は去年経験したので、慣れています。

昨年より僧侶の数は少ないものの、食堂は一杯です。

夜は奨学生や先生たちと食事会。皆、毎年楽しみにしています。

奨学金贈呈式。
高校生への奨学金1人分を65万チャットに値上げして7人分455万チャット、鉄製のイスとテーブル4人掛けを5セット30万チャット、白板6枚18万チャット、白板用ペン代30万チャットを寄贈し、更に奨学金予備の口座に400万チャットを入れ、総額933万チャット寄贈しました。 今年も本村千鶴子さまとオリーブの会さまより奨学金の一部を補助していただきました。

セヤドー(僧侶のトップ)であるエッガダーマ師の絵を、マンガ家の馬場民雄氏が描いて奉納しました。

こちらはマンガ調の絵です。

奨学生たちと、大仏様の前で記念撮影。

尼さんたちにも似顔絵を渡す馬場氏。

思いがけない贈り物に喜んでいます。

スージーパン僧院があるパコックから、バガンへ戻る途中、エレファントキャンプに寄り、騎象。4人乗っても、ヘッチャラです。

昨年会った小象は、人を乗せるほどではないものの、大きくなっていました。更に新しい象が増えていました。機械化が進んで、失業する象たちが、観光用に買われてくるそうです。

翌日はバガン仏教遺跡で観光。

バガンで生活用にも普通に使われていた馬車はどんどん減っており、車やトゥクトゥク、電動バイクに取って変わられています。
この馬車を見られるのはいつまででしょうか?

ティーローミンロー寺院。
昨年の地震で屋根が壊れ、修理中です。

寺院の中で礼拝する僧侶。

バガン仏教遺跡の夕日。
以前はパゴダの上に登って見ることができましたが、今はパゴダを保護する為、人工的に作った丘の上から見ることになっています。

4月29日、マンダレーに移動。伝統医学大学で鍼灸用の針1万2千本、もぐさ10kg、ヨモギの種を寄贈しました。今年も角本商会さまより、針5千本を協力頂きました。

角本商会への感謝状。

伝統医学大学の先生たちと。
今までの学長だったティムジョー先生が2か月前に急逝され、今の学長は富山医科大学への留学経験があるティンゾーリン先生です。

夜は伝統医学大学の先生たちと懇親会。
馬場氏がテインゾーリン学長の似顔絵を描いています。

ここでサプライズ!ティンゾーリン先生も絵を描かれるとのことで、今度は馬場氏が似顔絵を描いてもらっています。

出来上がった似顔絵。上手です。

翌日、マンダレーヒルの日本人慰霊碑にお参りしました。いつも地元の人がきれいにしてくれていて、感謝です。

帽子が日本兵風。英語が付いていますが・・。

夕方発の寝台車でヤンゴンに向かいます。エアコンは無し。以前は線路の状態が悪くて、上下に飛び跳ねるので、ジャンピングホースと呼ばれていました。最近、日本の援助で、線路が改善し、揺れがかなりましになりました。

列車の窓から見た夕日。
平成最後の夕日はミャンマーにて。

食堂車にて。旅行会社勤務で鉄道マニアの小林さんという方が同室になりました。
この日の夜中、平成から令和に変わる時
皆でカウントダウンして乾杯しました。

ヤンゴンのシュエダゴォンパゴダ。一部工事中です。

シュエダゴォンパゴダの参道。

シュエダゴォンパゴダは日本の伊勢神宮のような存在で、ミャンマーでは一生に一度は必ず参拝したいと思われている大切な寺院です。

5月2日、ヤンゴンの伝統医学病院で鍼灸用の針6千本、もぐさ3kgを寄贈しました。
針5千本は角本商会さまから御協力いただいています。
この他にも、オウンミンさんが通うボランティアの病院用に鍼2千本、もぐさ2kgを寄付しました。

2か月前に急逝された前伝統医学大学学長のティムジョー先生の絵を馬場氏に描いてもらい、ヤンゴンの御家族を弔問しました。ティムジョー先生は2003年からの付き合いで、英語も堪能、いつも忙しく国内海外を飛び回っておられたのですが、訃報を聞いた時は絶句してしまいました。心から御冥福をお祈り申し上げます。

いつもボランティアで通訳として同行してくれるオウンミンさんに、馬場氏からプレゼント。

同じくボランティアで通訳として同行してくれるティンエイさんにもプレゼント。

最後の夜はお世話になった方々を招いて、カラウェイパレスで夕食会。
今年も無事に活動を終えることができました。いつも針を寄贈して下さる角本商会さま、奨学金に協力して下さる本村千鶴子さま、オリーブの会さま、通訳のティンエイさん、オウンミンさん、その他の方々、本当にありがとうございました。

この後訪れたラオスの事はこちらをクリック!

ミャンマー2018年の活動

今年のミャンマー行きは4月26日からで、
マンガ家の馬場民雄氏が同行しました。
馬場氏には「虹色ラーメン」や「大介ゴール」、「火星のココロ」などの作品があり、
現在は白泉社で「ベランダビオトープ」を
連載中です。
5月末には、私が原作の「食事と漢方で治すアトピー性皮膚炎」を東洋学術出版社から出す予定で、まだ作画が終わってない状態での参加でした。恐るべし!マンガ家の〆切破り!!

ヤンゴンでスーレーパゴダの近くにて、オウンミン氏と馬場氏。オウンミン氏は日本語学校の校長先生になったので、 今回は参加できませんでした。

夏休みなので、生徒がいないスージーパン僧院学校。

古くなり、改築中の校舎。

奨学金の会計チェック中。

ホテルで偶然隣りの部屋になったのが、
通訳のティンエイ氏の高校時代の同級生で
ウィンナインさんという方。ペンネームは
オーピーチェイ。ミャンマーのマンガ家協会の議長をしておられる重鎮です。

左から私、馬場氏、ウィンナイ氏、ティンエイ氏。

夕方は恒例の、奨学生や先生たちとの
食事会で盛り上がります。

奨学生で既に医者になったミャッテターキンとヘインテココの姉弟が尋ねてきました。
ナルトが大好きというミャッテターキンが
馬場氏の仕事を見学し、似顔絵も描いてもらって、大満足。弟のヘインテココは翌日には自分のfacebookに似顔絵を載せていました。

奨学金の贈呈式。
高校生への奨学金1人分を60万チャットに値上げして7人分420万チャット、鉄製のイスとテーブル4人掛けを10セット60万チャット、黒板5枚15万チャットを寄贈し、更に奨学金予備の口座に200万チャットを入れ、総額695万チャット寄贈しました。
今年も本村千鶴子さまとオリーブの会さまより
奨学金の一部を補助していただいております。

毎年行う僧侶への御布施。

最後に大仏さまの前で記念撮影しました。

奨学金活動を記念した学幸パゴダに綺麗な花が活けてあり、嬉しくなってしまいました。

3ヶ月前に、バガン仏教遺跡の近くにエレファントキャンプができたので、寄ってみました。

エヤワディ河で水浴びする象たち。なかなか壮観です。

象は背が高いので、高い台から乗ります。

子象も付いてくるのが、可愛い。

バガン仏教遺跡のアーナンダ寺院にて。

バガンにある日本人戦没者慰霊碑へお参り。

 馬場氏がミャンマーで体験した乗り物

馬車。バガンでは以前はこれが中心でしたが、
随分減りました。

牛車。農村では、まだよく見かけます。

タイから輸入されたトゥクトゥク。
この1年で急速に普及しました。

昔ながらのサイカー。これも減りました。

サイドカー。急速に増えました。

ミャンマー伝統医学大学に、鍼灸用針を1万5千本、モグサ10kgを寄贈しました。今年も角本商会さまより、針1万本、モグサ5kgを協力いただいております。
その他、ヤンゴンでもオウンミン氏が所属するボランティア団体に鍼灸用針5千本、モグサ2kgを寄贈しました。

ヤンゴンに戻り、カラウェイパレスで夕食。カラウェイ(ガルーダ)の首が巨大なので、ラドンの実物大かギャオスの実物大かと、馬場氏と議論してしまいました。

夜のカラウェイパレス。

食事はビュッフェスタイルで、ミャンマーの音楽や踊りを楽しめます。

暑さと疲労と食べ過ぎで腹を壊した馬場氏。
人参湯と藿香正気散を飲ませ、鍼治療をしています。

5月3日夕方、列車でヤンゴン駅を出発。モウラミャインに向かいます。イギリス統治時代のヤンゴン駅。

列車の内部。昔ながらのエアコンなしで、扇風機が回っています。

翌朝4時半、モン族の古都モウラミャインに到着。世界最大の涅槃仏を観に行きました。
全長200m!私はこの涅槃仏を戦艦大和級と呼んでいます。(本当の大和は263m。) すぐ向かいに新しい涅槃仏が建造中で、こちらは300mだそうです。私は宇宙戦艦ヤマト級と呼んでいます。(宇宙戦艦ヤマトは333m。)
そのうち3番艦ならぬ3番仏が造られ400mならアンドロメダ級と呼ぼうと思っていますが・・・。

5月5日、朝4時半にモウラミャインをタクシーで出発。6時半過ぎに、国境の町ミヤワディに着きました。国境の検問所です。

出国ゲートに並ぶ人々。

国境にかかる橋の中央。ここがミャンマーとタイの国境線です。歩いて国境を通過しました。

今年も様々な方々の協力で活動を終えることができました。毎年針とモグサを寄贈して下さる角本商会さま、奨学金を補助して下さる本村千鶴子さま、オリーブの会さま、通訳のティンエイさん、オウンミンさん、スージーパン僧院のお坊様方、先生方、伝統医学大学の先生方、本当にありがとうございました。

この後のタイ旅行記はこちらから